だから、みゆうちゃんを泣かせてしまうんだ。
けじめをつけよう。
すっと息を吸って、真剣に彼女たちを見据えて返答する。
「いや、本気」
「……え?」
戸惑いの色が隠せていない彼女たちに、もう一度言う。
「みゆうちゃんのこと、本気。だからもう遊べない」
はっきりと言葉にすると、どこかすっきりした気がした。
それに反して、目の前の彼女たちは納得していないような表情をしている。
その表情から数年前を思い出す。
中学のとき、適当に付き合った彼女が何人かいた。
別に好きじゃなかったけど、告白されてなんとなくでオーケーしたんだったと思う。
いま思えばなかなか最低だけど、たいして付き合うことに重みを感じてなかったからできたこと。



