本格的に参った様子の加世を見て、仕方なくあの日のことを話すことにする。
みゆうちゃんと沢内くんがふたりで楽しそうにしてたのが気に食わなかったこと。
相合傘をして話していたら、嫉妬心が抑えられなかったこと。
気づいたら、キスをしていたこと。
そして、みゆうちゃんを泣かせてしまったこと。
ぜんぶ話し終えると、加世は盛大なため息をついて俺を見た。
それも、じとっと湿り気のある視線で。
「そりゃあ、保志ちゃんも泣くわ」
「……」
「モテるくせに、乙女心がわかんないんだよな。恭平は」
「……うっせえ」
「だって、いまの感じだと、恭平に遊ばれてるって思うだろ」



