……ほんっと、みゆうちゃんといると、俺らしくないんだよなあ。
ペースが乱されるというか、彼女のピュアさに驚かされるというか。
みゆうちゃんの屈託ない笑顔が脳裏に焼き付いている。
……あの子を泣かせたんだよな、俺。
自己嫌悪に陥りながら、ちょうどその前に沢内くんから言われた言葉を思い出す。
───『保志を泣かせたら、俺、本気で奪いに行くからな』
もう、かっこよさで負けてるよな。
沢内くんの、あの真っ直ぐさには敵わない。
どうやらみゆうちゃんのこと、中学のときから想っているらしいし。
年月でも、優しさでも、真っ直ぐさでも。
沢内くんには、ぜんぶ負けている。



