あくまくんが愛してやまない。




恥ずかしいんだもん……!


そう素直に言えず、わたしが意地を張っていると、彼はどんどん声のトーンが下がっていく。




これはまずい。

恭平くんを怒らせてしまう……!


冷や汗をたらりをかきながら、それでも彼のほうを向けないでいるわたし。

痺れを切らしたように恭平くんがわたしの目の前に立った。



わたしの目線に合うように屈んで、ぐっと顔を近づけてくる。





「あ、顔真っ赤」




目が合うと、恭平くんはからかうように笑う。

わざわざ言わなくてもいいのに……っと憤慨しつつ、さらに頰が熱くなる。




「み、見ないで……っ」


「やぁだ。隠されるとよけいに見たくなるから逆効果」



「う〜〜……っ、……意地悪」


「かもね」