「ねえ、俺が嫉妬してるところ言っていい?」
彼の手にある、いちごみるくのパックがペコッと凹む。
飲み終えたそれを地面に置くと、彼はわたしを一瞥する。
静かに問うてきた恭平くんにうなずくと、彼は立ち上がって、フェンスに寄りかかった。
少し距離ができて、空気が澄んだように思う。
ぎくしゃくした雰囲気は減り、ちょっぴり心に余裕ができた。
立っている恭平くんを見上げて言葉を待っていると、彼は間をあけて言い淀んでから口を開いた。
「沢内くんがみゆうちゃんとふたりきりになることも、もちろん嫌でしょ」
「ううっ……、それは本当に申し訳ございません……」
「まあ、それはギリ妥協してもいいとして。もういっこね」
「ハイ……」
「昼休みも委員会で会えなくなることが多くなるって、俺的にかなり嫌」



