あくまくんが愛してやまない。





「じ、実は、さっきのは阿久間くんに良く似たマイナーなインスタグラマーでして……」

「なわけないよね。ばりばりうちの学校の制服着てた俺だったよね」



うん、さすがに無理があったようだ。


冷や汗が止まらないものの、彼はわたしの焦る気持ちなんてつゆ知らず。

心なしか、距離がどんどん近くなっている気がする。


しきりに視線を泳がせるわたしに、彼は興味深そうに笑って言う。