あくまくんが愛してやまない。




ふと、なんでわたしはこんなに悩んでいるんだろうと思えてきた。


友達が困っているなら助けるのがふつうだし、断る理由もさほどない。

沢っちにはいままでたくさん助けてもらってるし、さすがにここで見捨てるなんてことはできない。


エミにも背中を押されて、それでもやらないのも変な気がする。


恭平くんだって、委員会で沢っちとふたりきりになることくらい、なんとも思わないだろう。

そう思ったら少しさみしかったけれど、そういうものだ。



恭平くんのことはいったん置いておいて、沢っちの目を見据えた。

その表情は本当に参っているようで、わたしが助けなきゃと思っちゃう。



……よし、やろう!



意を決して「沢っち。わたし、やるよ!」と彼に宣言すると、ぱあっと彼の表情が晴れた。