人望が厚くてコミュ力の高い沢っちならやりそうな委員会だな、と客観的に思う。
でもまさか誘われるとは思っていなかったから、逆に問い返す。
「えっ急になんで?」
「俺、保志と日直の日休んだだろ。その日の代わりに、文化祭実行委員やれって担任に頼まれたんだよ」
困ったように笑う沢っちに、思わず同情する。
そうだ、うちの担任ったら、生徒にこき使いまくるんだから……!
文化祭実行委員は忙しいことで有名だから、基本的にだれもやりたがらない。
それを数日間かぜで寝込んでいた沢っちに押しつけるとは、なかなか気の毒な話だ。
助けてあげたいと思いつつも、素直に首を縦に振ることはできない。
だってこれを引き受けたら、沢っちとふたりきりになる機会が多くなるんだと思うもの。
そうしたら恭平くんがもしかしたら嫌がるかもしれない。
それはなんとか避けたいわたしは、すぐに肯定の返事をできないんだ。



