もうそれだけで充分だよ。
気まぐれでも、気持ちがなくても。
わたしだけを選んでくれたなら、もうなんだってよく思えるの。
いつも飄々としている恭平くんが、こうやって言葉にしてくれる。
それだけで……幸せだよ。
じっと彼を近距離で眺めていると、恭平くんはちょっぴり笑って頭をなでてくれる。
優しくて大きい手に、少し泣きそうになる。
大好きだよ、恭平くん。
伝えきれないくらい、愛が積もっちゃったよ。
どうしてこんなに、好きにさせるの。
胸がいっぱいになって目を細めると、恭平くんは少し考えるようにあごに手を添えたあと、口を開いた。
「もっとみんなに見せつけないと、またこうなるよね」
突然脈略のないことを言うものだから、よく理解できなくて首を傾げる。
「どういうこと……?」
目をぱちくりさせながら問い返すと、彼は平然と言った。



