だけど、なかなかいい返事をもらえなかった。


かと言ってきっぱり拒絶されるわけでもなくて。


ものすごく嫌われているわけではないけど、男として見てくれてるかどうかは微妙だ。


とりあえず付き合ってみて決めようという軽いノリの通じるタイプでも無さそう。


そういう慎重な彼女は嫌じゃないけど、思い切って交際に踏み切ってくれないかな。


彼女をその気にさせる方法をいろいろ考えながらふと不安になることもある。


やっぱ年下って不利だよな。


ひよりさんみたいなタイプは頼り甲斐のある年上の男に守られたいって思うのかも。


くそ、一年の差はデカい。


気持ちが落ちかけた時、俺は胸ポケットにいれているある物をとりだしてはそれをぼんやり眺める。


彼女があの時、保健室でくれた絆創膏。