「さっき、黒凪さんにプロポーズされたの。私も結婚したいと思ってる」
思い切って言うと、三人は再び唖然として固まった。
少しの沈黙の後、星羅がぷっと噴き出し、皆がそれに続いて大声で笑い出す。
「深春ちゃん、かわいそー。遊ばれてるって気づいてないのね」
「本当よ。日本で三本の指に入る旧財閥の御曹司が、本気であなたを選ぶわけないじゃない」
母子でバカにするように笑われるも、不思議と不安にはならなかった。たぶん、黒凪さんを信じる気持ちのほうが強いからだ。
すると椅子にふんぞり返った叔父が、腕を組んで口を開く。
「好きにすればいい」
「え……?」
意外なひと言を告げられ、私は少々面食らった。これまで家を出るのは許さないスタンスだったのに、こんなにあっさり認めるなんて。
半信半疑な私に、叔父夫婦は意地悪な笑みを浮かべる。
「出ていって構わないぞ。むしろそのほうがいいんじゃないかと話していたところだ」
「ここは部屋数が余っていたからよかったけど、新居にこの子の部屋を割り当てるのは……ねえ?」
「ああ。やっぱり家族だけで住むのが一番だ」
平然とそう話すふたりを見て、心が一気に凍ってひび割れるような感覚を覚えた。
思い切って言うと、三人は再び唖然として固まった。
少しの沈黙の後、星羅がぷっと噴き出し、皆がそれに続いて大声で笑い出す。
「深春ちゃん、かわいそー。遊ばれてるって気づいてないのね」
「本当よ。日本で三本の指に入る旧財閥の御曹司が、本気であなたを選ぶわけないじゃない」
母子でバカにするように笑われるも、不思議と不安にはならなかった。たぶん、黒凪さんを信じる気持ちのほうが強いからだ。
すると椅子にふんぞり返った叔父が、腕を組んで口を開く。
「好きにすればいい」
「え……?」
意外なひと言を告げられ、私は少々面食らった。これまで家を出るのは許さないスタンスだったのに、こんなにあっさり認めるなんて。
半信半疑な私に、叔父夫婦は意地悪な笑みを浮かべる。
「出ていって構わないぞ。むしろそのほうがいいんじゃないかと話していたところだ」
「ここは部屋数が余っていたからよかったけど、新居にこの子の部屋を割り当てるのは……ねえ?」
「ああ。やっぱり家族だけで住むのが一番だ」
平然とそう話すふたりを見て、心が一気に凍ってひび割れるような感覚を覚えた。



