俺の腕の中で静かになる音羽を見て、母は少々悔しそうな顔をする。
「うそ、泣きやんだ。やるわね……」
「伊達に父親やってないからな」
オムツも替えられるし、ミルクだってあげられる。時間が許す限り触れ合っているし、こう見えて息子には好かれているのだと、得意げに口角を上げてみせた。
深春は微笑ましげに「ありがとう。奏飛さん」と言う。彼女と一緒に、初めての育児に試行錯誤するのも楽しいものだ。
そのうち女性陣に母も加わって、出産トークで盛り上がり始める。俺は無事音羽を寝かせ、両親たちが用意したプレゼントのおもちゃを眺めていた。
大小様々なその中にピアノのおもちゃがある。鍵盤を押すと音が出るだけじゃなく、キャラクターがぴょんと飛び出すらしい。
音羽も好きになってくれたら嬉しいな、と思いながら眺めていると、歩が呆れ気味の笑みを浮かべてやってくる。
「母さんたち、プレゼント買いすぎじゃない?」
「ああ、瑛司に譲るよ。いずれ歩にも渡るかもな」
「だいぶ先になりそうだけどね。僕はまだまだ恋人気分でいたいから」
無邪気に笑う歩は、沢木さんと付き合って半年が経つ。いまだに仲がよくてなによりだ。
「うそ、泣きやんだ。やるわね……」
「伊達に父親やってないからな」
オムツも替えられるし、ミルクだってあげられる。時間が許す限り触れ合っているし、こう見えて息子には好かれているのだと、得意げに口角を上げてみせた。
深春は微笑ましげに「ありがとう。奏飛さん」と言う。彼女と一緒に、初めての育児に試行錯誤するのも楽しいものだ。
そのうち女性陣に母も加わって、出産トークで盛り上がり始める。俺は無事音羽を寝かせ、両親たちが用意したプレゼントのおもちゃを眺めていた。
大小様々なその中にピアノのおもちゃがある。鍵盤を押すと音が出るだけじゃなく、キャラクターがぴょんと飛び出すらしい。
音羽も好きになってくれたら嬉しいな、と思いながら眺めていると、歩が呆れ気味の笑みを浮かべてやってくる。
「母さんたち、プレゼント買いすぎじゃない?」
「ああ、瑛司に譲るよ。いずれ歩にも渡るかもな」
「だいぶ先になりそうだけどね。僕はまだまだ恋人気分でいたいから」
無邪気に笑う歩は、沢木さんと付き合って半年が経つ。いまだに仲がよくてなによりだ。



