とんでもないことを言い出す叔父に、唖然としていた私は思わず声を荒らげる。
「違反だのなんだの、全部デタラメじゃない! 逆に業務妨害で訴えられるわよ」
『どうかな。不動産会社はだいたい自社が優位に立てるよう裏工作をしているのを知っている。叩けば埃が出てくるかもしれない。トラブルがあったという悪い印象を世間に与えるだけでも、企業へのダメージは大きいしな』
「やめてよ、そんなことするの……!」
この人は本気なのだろうか。汚い手を使って楯突いたって、自分の身を滅ぼすだけなのに。
あくどいやり方に心の中が怒りで煮えたぎってきたその時、扉が開く音がしてはっとした。振り向いた先には、私の上着を手にして心配そうにこちらを見る奏飛さんと、後方には弟さんふたりがいる。
とりあえず何事もない体を装おうとしたものの、叔父の蔑むような声が耳に届く。
『不動産会社の不祥事が後を絶たないのは、客の利益を毀損する行為が日常的に行われているからさ。どうせ黒凪不動産も同じだ。社長もなにかしらの不正はしているだろう』
──奏飛さんを侮辱された瞬間、この人に情けをかける必要はないと悟った。
自分のために他人を陥れる悪行を許すわけにいかない。私はもう、言いなりになるだけの奴隷じゃないんだから。
「違反だのなんだの、全部デタラメじゃない! 逆に業務妨害で訴えられるわよ」
『どうかな。不動産会社はだいたい自社が優位に立てるよう裏工作をしているのを知っている。叩けば埃が出てくるかもしれない。トラブルがあったという悪い印象を世間に与えるだけでも、企業へのダメージは大きいしな』
「やめてよ、そんなことするの……!」
この人は本気なのだろうか。汚い手を使って楯突いたって、自分の身を滅ぼすだけなのに。
あくどいやり方に心の中が怒りで煮えたぎってきたその時、扉が開く音がしてはっとした。振り向いた先には、私の上着を手にして心配そうにこちらを見る奏飛さんと、後方には弟さんふたりがいる。
とりあえず何事もない体を装おうとしたものの、叔父の蔑むような声が耳に届く。
『不動産会社の不祥事が後を絶たないのは、客の利益を毀損する行為が日常的に行われているからさ。どうせ黒凪不動産も同じだ。社長もなにかしらの不正はしているだろう』
──奏飛さんを侮辱された瞬間、この人に情けをかける必要はないと悟った。
自分のために他人を陥れる悪行を許すわけにいかない。私はもう、言いなりになるだけの奴隷じゃないんだから。



