「心の中では笑ってるでしょ。自分をバカにし続けた家族が落ちぶれて、ざまあみろって」
「笑わないよ」
自嘲気味に笑う星羅に、即座に返した。こちらを向く威嚇するような瞳を私もじっと見つめる。
「苦しい状況で笑われるつらさはよく知ってる。そうやって笑う人が、悪魔みたいに見えることも。私はそうなりたくないから」
星羅を責めるつもりはないのだが、私もなかなか嫌みな物言いになってしまい、彼女は決まりが悪くなったように目を逸らした。
でも、叔父を助けてあげようとしない私も、彼女からしたら悪魔同然かもしれない。離婚を考えるほどの事態になっているのだから、もっと寛大になったほうがいいのだろうか。
「……自分でもわかってるよ。醜い女だと思う」
迷い始めた時、星羅がぽつりと呟いたのではっとした。彼女は苦しげに眉根を寄せ、「私は、深春ちゃんが邪魔でしかなかった」と本心を吐露する。
「いきなり来た居候の従姉に周りは興味津々で、私が好きだった人すら『深春ちゃんって可愛いね』『いい子だね』って……。そうやって聞くたび、自分が劣ってるように思えて仕方なかった。深春ちゃんを落として、自分が優位に立った気分を味わって満足してたの」
「笑わないよ」
自嘲気味に笑う星羅に、即座に返した。こちらを向く威嚇するような瞳を私もじっと見つめる。
「苦しい状況で笑われるつらさはよく知ってる。そうやって笑う人が、悪魔みたいに見えることも。私はそうなりたくないから」
星羅を責めるつもりはないのだが、私もなかなか嫌みな物言いになってしまい、彼女は決まりが悪くなったように目を逸らした。
でも、叔父を助けてあげようとしない私も、彼女からしたら悪魔同然かもしれない。離婚を考えるほどの事態になっているのだから、もっと寛大になったほうがいいのだろうか。
「……自分でもわかってるよ。醜い女だと思う」
迷い始めた時、星羅がぽつりと呟いたのではっとした。彼女は苦しげに眉根を寄せ、「私は、深春ちゃんが邪魔でしかなかった」と本心を吐露する。
「いきなり来た居候の従姉に周りは興味津々で、私が好きだった人すら『深春ちゃんって可愛いね』『いい子だね』って……。そうやって聞くたび、自分が劣ってるように思えて仕方なかった。深春ちゃんを落として、自分が優位に立った気分を味わって満足してたの」



