「み、深春ちゃん!?」
数カ月ぶりに会った従妹は、ギョッとした様子で声を上げた。ファッションは相変わらずフェミニンで女の子らしく、セミロングだった髪の毛は長くなり緩いウェーブがかかっている。
叔父の一件もあって気まずいけれど、彼女に対しては恐れや不安などの嫌な感情よりも、不思議と懐かしさが込み上げてくる。あんなに嫌みばかり言われた相手なのに。
「……久しぶり。新居ってこの辺だったの?」
わずかに口角を上げて声をかけるも、星羅は口をつぐんでふいっと目を逸らして「……目黒」と答えた。どうやらわりと近かったようで驚く。
もうひとつ驚くのは、彼女が食材が入ったビニール袋を手に提げていることだ。
「料理、してるんだ」
「そりゃあ、作る人がいなくなったんだから当然でしょ」
ツンとしたままだが今度は答えてくれたので、私は軽く笑って「だよね」と返した。星羅が家事をする姿はほとんど見なかったから、こうやってスーパーの袋を持っているのは違和感がすごい。
叔父から聞いてはいたが、何事もなく生活している姿を実際に確かめられてほっとした。
「元気そうでよかった」
「……元気なんかじゃないよ、ちっとも」
目線を落としてそう吐き捨てる星羅に、私は眉をひそめる。
数カ月ぶりに会った従妹は、ギョッとした様子で声を上げた。ファッションは相変わらずフェミニンで女の子らしく、セミロングだった髪の毛は長くなり緩いウェーブがかかっている。
叔父の一件もあって気まずいけれど、彼女に対しては恐れや不安などの嫌な感情よりも、不思議と懐かしさが込み上げてくる。あんなに嫌みばかり言われた相手なのに。
「……久しぶり。新居ってこの辺だったの?」
わずかに口角を上げて声をかけるも、星羅は口をつぐんでふいっと目を逸らして「……目黒」と答えた。どうやらわりと近かったようで驚く。
もうひとつ驚くのは、彼女が食材が入ったビニール袋を手に提げていることだ。
「料理、してるんだ」
「そりゃあ、作る人がいなくなったんだから当然でしょ」
ツンとしたままだが今度は答えてくれたので、私は軽く笑って「だよね」と返した。星羅が家事をする姿はほとんど見なかったから、こうやってスーパーの袋を持っているのは違和感がすごい。
叔父から聞いてはいたが、何事もなく生活している姿を実際に確かめられてほっとした。
「元気そうでよかった」
「……元気なんかじゃないよ、ちっとも」
目線を落としてそう吐き捨てる星羅に、私は眉をひそめる。



