──深いところから意識が浮上してきて、閉じた瞼の向こうが明るいことに気づく。
あれ、今何時だろう。寝過ごした? 今日、奏飛さんは休みだったっけ。早く朝食を作らないと……。
しっかり回転しない頭でぼんやり考え、うっすら目を開けた瞬間、「深春さん!」という声が聞こえてきた。奏飛さんではなく、女性のものだ。
数回ゆっくりと瞬きをしてクリアになってきた視界には、なぜか真剣なお義母様の顔が。
これは、まだ夢の中? 寝坊して怒られる夢とか?
「……お、かぁ、さま……?」
うまく動かない口で名前を呼ぶと、彼女はほっとした様子で口元を緩めた。
「よかった。ここは病院。あなた、階段から落ちて運ばれたのよ」
それを聞いた瞬間、自分の身に起こった出来事が一気に蘇ってきた。
そうだ、香苗さんのブローチを拾った後に立ち眩みがして階段を踏み外したんだ。きっと彼女が救急車を呼んで、お義母様にも連絡してくれたのだろう。
身体を動かそうとするとあらゆる場所に痛みを感じるのを自覚し始めた時、個室であるここのドアが開く音がした。
「深春!」
切羽詰まった声が響いて顔を横に向けた私は、彼を見て目を丸くする。
あれ、今何時だろう。寝過ごした? 今日、奏飛さんは休みだったっけ。早く朝食を作らないと……。
しっかり回転しない頭でぼんやり考え、うっすら目を開けた瞬間、「深春さん!」という声が聞こえてきた。奏飛さんではなく、女性のものだ。
数回ゆっくりと瞬きをしてクリアになってきた視界には、なぜか真剣なお義母様の顔が。
これは、まだ夢の中? 寝坊して怒られる夢とか?
「……お、かぁ、さま……?」
うまく動かない口で名前を呼ぶと、彼女はほっとした様子で口元を緩めた。
「よかった。ここは病院。あなた、階段から落ちて運ばれたのよ」
それを聞いた瞬間、自分の身に起こった出来事が一気に蘇ってきた。
そうだ、香苗さんのブローチを拾った後に立ち眩みがして階段を踏み外したんだ。きっと彼女が救急車を呼んで、お義母様にも連絡してくれたのだろう。
身体を動かそうとするとあらゆる場所に痛みを感じるのを自覚し始めた時、個室であるここのドアが開く音がした。
「深春!」
切羽詰まった声が響いて顔を横に向けた私は、彼を見て目を丸くする。



