レストランから漏れてきたものは、もう少し優しくて儚げな音色だった気がする。今奏でられているメロディーももちろん綺麗なのだけど、なんとなく違和感があるような……。間近で聞いているからかな。
演奏が終わり、私は自然に笑みをこぼして拍手する。
「ありがとうございます! やっぱり素敵ですね。今日はちょっと明るい感じがしました」
「あ、うん。レストランでは会話を邪魔しないように弾くけど、今は楽しい気分だから」
なるほど、だから違って聞こえたのか。納得して頷いていると、歩さんはなにかを思いついたらしくしたり顔をする。
「そうだ、黒鍵だけを適当に弾くと曲っぽく聞こえるっていうの知ってる?」
「えっ、そうなんですか?」
「深春ちゃんも弾いてみなよ」
おいでおいでと手招きする彼に、私は半信半疑で近づく。隣に座らせてもらい、言われた通りに黒の鍵盤だけを適当に弾いてみると、確かにそれっぽく聞こえて目を丸くした。
「本当だ! すごい、楽しい!」
「でしょ。パーティーの時に知ってたらごまかせてたかもね」
「確かに」
歩さんも楽しそうに笑い、少しだけ一緒に弾いてみた。お手軽にピアニストになってしまった気分。
演奏が終わり、私は自然に笑みをこぼして拍手する。
「ありがとうございます! やっぱり素敵ですね。今日はちょっと明るい感じがしました」
「あ、うん。レストランでは会話を邪魔しないように弾くけど、今は楽しい気分だから」
なるほど、だから違って聞こえたのか。納得して頷いていると、歩さんはなにかを思いついたらしくしたり顔をする。
「そうだ、黒鍵だけを適当に弾くと曲っぽく聞こえるっていうの知ってる?」
「えっ、そうなんですか?」
「深春ちゃんも弾いてみなよ」
おいでおいでと手招きする彼に、私は半信半疑で近づく。隣に座らせてもらい、言われた通りに黒の鍵盤だけを適当に弾いてみると、確かにそれっぽく聞こえて目を丸くした。
「本当だ! すごい、楽しい!」
「でしょ。パーティーの時に知ってたらごまかせてたかもね」
「確かに」
歩さんも楽しそうに笑い、少しだけ一緒に弾いてみた。お手軽にピアニストになってしまった気分。



