孤高の御曹司は授かり妻を絶え間なく求め愛でる【財閥御曹司シリーズ黒凪家編】

 昨夜も、ベッドに入ったら突然奏飛さんが私に覆い被さってきて、ものすごくドキドキした。

『押し倒されてするキスはひと味違うんじゃないか?』

 彼は私の中に眠る欲情を引き出すかのごとく、扇情的にそう囁いてキスをした。唇だけじゃなく、首や耳にも。

 彼の言う通り、組み敷かれてするといつもより淫らな気分になる。昨日はそこからさらに一歩進んで、服の上から胸を触れられて心臓が飛び出そうになった。

 思わず小鳥みたいな声を上げる私を、彼は確かめるように見つめて言う。

『これだけでも感じているな。ここ、どうなってる?』

 そろそろと胸から下りてきた手が足の間に触れ、私は軽くパニック状態に。恥ずかしくてたまらなかったけれど、正直に答えた自分を褒めたい。

『あ、熱い、です……』
『それは俺を迎え入れる準備ができている証拠だ。……このまま抱くか』
『えっ!?』

 まさかの展開になるのではとギョッとする私に、奏飛さんは『冗談だよ』と余裕の笑みをこぼした。

 でも、たとえ最後までする流れになったとしても、きっともう怖さで震えたりはしない気がする。奏飛さんなら嫌なことはしないと信じられるし、正直……キスの先を体験してみたいとも思う。