「なぁだんまり、この衣装俺には似合わないと思わない?
お前の所の衣装 センスないな
よし、これで」
やはり、自分を見せる仕事をしてきた人間だけあって自分をよく知っている。
その衣装は僕のところの衣装担当が選んだものよりもニセにあっていた。
「さあ、だんまり、撮りやがれ」
アシスタントさんがいなくなり、一人でやらなくてはいけなくなった僕だった。
いろいろ準備が大変なんです。
けど、面倒になって、マン(カメラ)一つでやることにした。
パシャパシャ撮っていた。
ニセは撮りなれていた。
マン(カメラ)をじっと見て愛され笑顔を出してくれる。
やはりカッコいいのだ。
プロなのだ。



