だんまりカメラマンとニセアイドルの一冊の写真集


「なぁ~メイドカフェ行きたい」

「ダメです」

それから、一週間ぐらい僕はニセと共にいた。

カメラのマンを肩身はなさずニセに向けていた。

いつ何時ニセがいい顔するか分からないからだ。

コンビニおにぎりのやり方が分からずイライラしている所。

カラオケで熱唱している所。

演技している所。

寝ている所。

雑誌を読んでいる所。

多くのニセを撮った。

そして、ついに完成したのだ。