だんまりカメラマンとニセアイドルの一冊の写真集


「わかっているよ、そんな事位!
 愛緒もしっかりしてくれよ」

「わかってるよ。
 俺は飾り人形でしかないんだろ。
 自由にしちゃいけないんだろ
 あんたの言うことハイハイって聴いてなくちゃいけないんだろ
 ハッ、俺はロボットか」

イライラしてしまったニセだった。

今までわがままは言っていても反抗はしたことなかったのか。

口答えしたニセにびっくりした戸川マネージャーだった。

「あの、星野さんは笑うことに抵抗があるようなんです」

びっくりした表情のまま戸川マネージャーは僕を見た。