だんまりカメラマンとニセアイドルの一冊の写真集


ニセは元気がなかった。いつもの、僕の知っているニセではなかった。

僕は元気のないニセになんて言っていいか分からずにいた。

マン(カメラ)をにぎりしめて見つめた。

なんかマン(カメラ)が話しているように思えた。

「お前の思っていることを話した方がいい」

マン(カメラ)はカッコいい渋い声だった。

しゃべったことにびっくりしつつもマン(カメラ)の言った通りだと思った。

「ダメです。
 辞めちゃダメです
 あなたはあなたらしく笑って入れば、人はあなたに引き寄せられる
 絶対に!!!!」

助言してくれたマン(カメラ)を強くにぎりしめ僕は熱く言った。