「近くのコンビニまで行ってくる。玲奈についてやってて」
「理玖……っ」
背中にかかる声を無視して、病室を出た。
ふ、と情けない顔をした自分が目に入る。すっかり日の落ちた外を見せる窓ガラスが、鏡のように俺を映し出していた。
「…………っ」
顔を逸らして、歩きだした。
誰もいない談話スペースに入り、目についた椅子に座る。
コンビニになんて、用はない。
責めなくたって、わかってる。
自分がどれほど玲奈を傷つけたか、なんて。
自分がしたことの償いを、どうしたらいい?
玲奈が最後に送ったメールには、
『理玖はずっとあたしの側にいてくれるって、言ったよね』
とあった。
目覚めたのち、玲奈はまだ俺を望むだろうか。
裏切った俺が尚、隣にいることを。
玲奈を大切にする婚約者を、求めるだろうか。
いや、きっと。
玲奈はそれを望む。
玲奈は頑なに俺だけを望んできたし、何よりそれを赦してきたのは、他でもない俺だから。
「理玖……っ」
背中にかかる声を無視して、病室を出た。
ふ、と情けない顔をした自分が目に入る。すっかり日の落ちた外を見せる窓ガラスが、鏡のように俺を映し出していた。
「…………っ」
顔を逸らして、歩きだした。
誰もいない談話スペースに入り、目についた椅子に座る。
コンビニになんて、用はない。
責めなくたって、わかってる。
自分がどれほど玲奈を傷つけたか、なんて。
自分がしたことの償いを、どうしたらいい?
玲奈が最後に送ったメールには、
『理玖はずっとあたしの側にいてくれるって、言ったよね』
とあった。
目覚めたのち、玲奈はまだ俺を望むだろうか。
裏切った俺が尚、隣にいることを。
玲奈を大切にする婚約者を、求めるだろうか。
いや、きっと。
玲奈はそれを望む。
玲奈は頑なに俺だけを望んできたし、何よりそれを赦してきたのは、他でもない俺だから。



