「俺は、玲奈の望むままに横にいた。
玲奈がこれ以上傷つかないで済むのなら、それでいいのかもしれないと、すがってくる手を振りほどけなかった。
なのに」
理玖はじ、と自分の手の平を見つめて。
それを強く握りしめた。
「結局、俺もあいつを傷つけたんだ……」
辛そうに瞳を閉じた理玖から、あたしは顔を逸らした。
涙が滲みそうになるのを、ぐっと堪える。
声が震えないように、泣かないように、そっと口を開いた。
「……ごめん、ね。あたし、最初からわかってたのにね。
あたしは、玲奈さんの次……二番目だもん。
玲奈さんの体のことなんて関係なくても、妊娠した、なんて絶対言ったらいけないことだったのにね」
「真……っ」
ぎゅ、とこぶしを握りしめたまま、立ち上がった。
少しでも気が緩むと、泣きだしてしまう。
理玖の前で、不様に泣き崩れたくない。
「最初は同情からだったって言ってたけど、理玖は、今は玲奈さんのこと好きなんだよね。
理玖の話聞いてて、わかった。
同情でそばにいてくれたのは……あたしの方、なんだよね。
本当に、ごめんなさい」
玲奈がこれ以上傷つかないで済むのなら、それでいいのかもしれないと、すがってくる手を振りほどけなかった。
なのに」
理玖はじ、と自分の手の平を見つめて。
それを強く握りしめた。
「結局、俺もあいつを傷つけたんだ……」
辛そうに瞳を閉じた理玖から、あたしは顔を逸らした。
涙が滲みそうになるのを、ぐっと堪える。
声が震えないように、泣かないように、そっと口を開いた。
「……ごめん、ね。あたし、最初からわかってたのにね。
あたしは、玲奈さんの次……二番目だもん。
玲奈さんの体のことなんて関係なくても、妊娠した、なんて絶対言ったらいけないことだったのにね」
「真……っ」
ぎゅ、とこぶしを握りしめたまま、立ち上がった。
少しでも気が緩むと、泣きだしてしまう。
理玖の前で、不様に泣き崩れたくない。
「最初は同情からだったって言ってたけど、理玖は、今は玲奈さんのこと好きなんだよね。
理玖の話聞いてて、わかった。
同情でそばにいてくれたのは……あたしの方、なんだよね。
本当に、ごめんなさい」



