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「ロキタンスキー・キュストナー……、症候群。本当はもう少し長い名前。
あいつは、それなんだ。子宮や……なんかの生殖機能が、生れつきない」
「ロキタ、ンスキー……?」
初めて聞く名前。
そんな病気があるなんて、知らなかった。
「あいつの母親は結婚してしばらく子供ができなくて、早く跡継ぎを、と非難されていたらしい。
そしてようやく生まれたのが玲奈だった。そしたら、子供が産めないとわかって、益々責められた。
このままだと、久世の家は途絶えてしまいかねない、ってさ」
くだらねえな、と鼻で笑って、理玖は続けた。
「跡継ぎを産めないなら、必要ないんだと。そのせいで玲奈はずっと……誰にも大切にされずに育ってきた。
母親なんかは、玲奈を憎んでるんじゃないかって、時々思う。
自分が非難されてきた鬱憤を全部ぶつけてるんだろうな。
だから……子供を産めないっていうのは、あいつにとっては存在を否定されることになってたんだ」
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「ロキタンスキー・キュストナー……、症候群。本当はもう少し長い名前。
あいつは、それなんだ。子宮や……なんかの生殖機能が、生れつきない」
「ロキタ、ンスキー……?」
初めて聞く名前。
そんな病気があるなんて、知らなかった。
「あいつの母親は結婚してしばらく子供ができなくて、早く跡継ぎを、と非難されていたらしい。
そしてようやく生まれたのが玲奈だった。そしたら、子供が産めないとわかって、益々責められた。
このままだと、久世の家は途絶えてしまいかねない、ってさ」
くだらねえな、と鼻で笑って、理玖は続けた。
「跡継ぎを産めないなら、必要ないんだと。そのせいで玲奈はずっと……誰にも大切にされずに育ってきた。
母親なんかは、玲奈を憎んでるんじゃないかって、時々思う。
自分が非難されてきた鬱憤を全部ぶつけてるんだろうな。
だから……子供を産めないっていうのは、あいつにとっては存在を否定されることになってたんだ」



