月下の逢瀬

先生といると、理玖を忘れられるのかもしれない。


伝わってくる温もり。
それはあたしを幸せへと導いてくれるのかな。


明るい空の下、並んで歩いていける相手を、選んだほうがいいのかな。



まだ、心は理玖を求めているし、喪失感は消えないけれど。
一人の夜は、涙が溢れる時もあるけれど。

いつか、忘れて笑える日が来るのかもしれない。


先生は、急がなくていいと言った。
待ってくれるって。



ゆっくりでも、この気持ちの変化を受け入れていけば、あたしは――――?





窓ガラスの向こうを舞う雪を見つめた。