やっとのことで授業が始まり、波月くんが紹介された。

「依瀬 波月です。よろしく。」

「はぁ~、カッコいい♡」

女子のメロメロは続行中だったけどね。

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こうして、日は過ぎていき、あっという間に下校時刻。

「波月くん、帰ろう!」

「あぁ。今行く。」

が、突然!校内アナウンスが入った。

それは、不吉なことが起こる前触れだったのかもしれない。

「天依さん、依瀬さん!至急、校長室に来て下さい。」

「?」

私達は呼び止められた理由が分からず、ポカン。

「とりあえず、行ってみよーぜ?」

「…うん。」

嵐が起こりそうな暗い色の雲が、廊下まで流れて来そうだった。