「はぁぁぁぁぁ!?」

今日1番の波月くんの絶叫が耳を貫く。

「うるさいよっ!」

(って、この流れデジャヴ?)

「同居って、危機感ねーのかよ。」

「危機感?なんの?」

波月くんに意味不明なことを言われて、私はキョトン。

すると、ジト目で深ーいため息をつかれる。

(えぇ…?どういうこと?)

「はぁ〜、こっちがバカらしくなってきた。じゃ、もう同居させてもらう。」

「うんっ!助けになれたら嬉しいな。これからよろしくね!!」

波月くんの顔は、セリフに合わない雨上がりの空みたいに晴れやかだった。