不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。







取材、だなんて普段から聞き慣れない単語は、余計に律くんをすごい人にさせていく。


だけどそれは律くんが今まで誰よりも努力してきた賜物であって、これからきっと、いろんなモノを背負っていくための予習に過ぎない。






毎月必ず購読しているバスケラボの特集ページに、彼の将来の夢が書かれてあった。



そこには《今の目標》と題して、『まずは高校日本1になること』と書かれてあった。


それからU-18のエースを務めること、国内外の試合で勝つこと、大学へ行くかプロ入りするかの選択をすることなど、たくさんの想いが綴られていたことの他にもう1つ。




私が驚いたのは、『将来、素敵な人と結婚して温かい家庭をつくりたいです』と書かれてあったことだった。



文末には可笑しく『まあ、これはまだ先の話になるかもしれませんけどね。僕の人生の最終目標です』とまとめられていたけれど、私は何度も同じ文を読み直すくらいドキドキした。






将来律くんのとなりにいる人って、一体どんな人なんだろうと考えた。


そしてきちんと自分の行く末を見つめている彼に、またすごいと思った。