心配そうに、不思議そうにそう言った律くんに、慌てて悠太くんを紹介する。
高校バスケ界の天才と高校サッカー界の天才は、お互いを知らない。
「あ、こちら白浜悠太くんです。えっと、私の家のお隣に住んでいて小さい頃からのお友達で、それからえっと、サッカーがすごい上手です!」
「伊都、紹介下手すぎ」
「え!?そ、そうかな?」
「初めまして、一宮です」
「こちらこそ……って、ごめんちょっと電話鳴ってる」
大きな字で『一ヶ埼高校サッカー部』と書かれたジャージのポケットから取り出した携帯を耳に当てて、悠太くんは「すまん」とジェスチャーしながら距離を取る。
再び2人になった私は、「実は今日、迎えに来てくれるっていう約束で!」と簡単にその経緯を話して無言を免れた。



