「あ、そうだ!律くんにお借りしていたYシャツ、今日洗ったモノを持ってきたのですが、今お渡ししても大丈夫ですか?荷物になりませんか?」
「ん?あぁ、図書館のときの!うん、大丈夫だよ貰っとくね」
紙袋に入れたソレを渡すその瞬間さえ、変に緊張してしまうからきっと私は重症だ。
少し前までコートの中で大活躍を見せていた超本人が今、私の目の前にいる。
その事実だけでこんなにも胸が高鳴った。
「わ、紙袋の中からでもいい匂いがする」
「渾身の感謝の気持ちとまごころ込めて洗いました!クリーニングに出す予定が、仕上がりに時間が結構かかると言われたので」
「伊都ちゃんは将来絶対いいお嫁さんになるね」
「お、お嫁さん!?……あ、友達からよくお母さんみたいだねって言われます」
「アッハハ!お母さんかー。でも俺の目から見た今の伊都ちゃんは、誰よりも謙虚で心優しくて可愛い女の子だよ」
「……っ!」
「あの頃も、今も」



