「伊都ちゃんが観てくれてたから、いいとこ見せなきゃってカッコつけたんだよ」
「上手く言い表せられないのですが、こう、未だ興奮冷めやらぬって感じで!いざというときに必ず律くんが決めてくれる場面を多く観たので、チームの皆さんの安心感もすごいだろうなって思いました!」
「ハハッ!伊都ちゃん顔真っ赤じゃん」
「それはもう!久しぶりに熱狂しましたから!」
「そっかぁ、ちゃんと観てくれてたんだね。うわー、やばいな。今ちょっと予想以上に嬉しくて俺も顔赤くなりそう」
両手で顔を押えながら数歩下がってしゃがみ込んだ律くんは、段々と暗くなっていく空の下で私を見上げた。
視線が交じり合ったその途端、再びドキッと胸が躍る。
いつも見かける制服姿とは違って、今はユニフォームを着ているからなのか、それともわざわざこうして会いに来てくれたからなのか。
どちらの理由をとってもやっぱり私はまた、早まる心臓の鼓動にあたふたしてしまうのだった。



