「伊都ちゃんこれからどうやって帰る?あたし彼氏と一緒に帰る約束してるんだけどね、もしよかったら3人で帰らない?もう遅いし、1人は危ないし!」
「あ、私も迎えに来てくれる人がいるので大丈夫です!そうだ真実ちゃん、今日は誘ってくれてありがとうございました。気を付けて帰ってくださいね」
「うんうん、伊都ちゃんもね!じゃあまた月曜日ね!」
「はい!」
彼氏の元へ元気いっぱいに走っていく真実ちゃんを見送ったあとすぐに、悠太くんから『今電車乗ったから門の中に入って待ってて』という旨のメッセージが届いた。
一人でゆっくりと、校門までの道を歩きながら空を見上げる。
真夏のこの時間帯はまだまだ明るかったのに、今はもうすっかり夕暮れどき。
肌を掠めるひんやりとした空気は、ちょっぴり懐かしい寒さを思い出させた。



