不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。





* * * *






"──でね?俺、そのとき「絶対にこんな軟弱なチームに入るもんかー!」ってずっと拗ねてたの。"



"そしたらさ、そこのクラブの監督が、友達にプロのバスケットボール選手がいるから連れて来てやるって言ってくれてね。"



"のちに俺、そのプロに一生憧れ続けることになるんだけど──……。"



"その選手っていうのが、伊都ちゃんのお父さんなんだよ。"






* * * *