私だってもう高校生だ。
私がこの目で見ている世の中のある程度のことは理解できるようにもなった。
出会いがあれば別れもある、と言う言葉があるように、産まれた瞬間から死とは常に隣り合わせだということも分かっている。
分かっているのに、分かっているはずなのに、私は未だに亡くなったお父さんのことから目を背けてばかりいる。
お父さんがこの世にいなくなってしまったことを悲しんだら、それを認めてしまうみたいで。
泣いてしまったら、もう一生お父さんに会うことが出来ないんだと証明しているみたいで、今でもこうして強がる自分は本当にバカだと思う。
片腕で抱きかかえられたまま律くんの胸を借りても私は、どうしても泣けなかった。
「俺ね、3歳の頃からバスケ始めたんだけどね?」
「……え?」
「最初はさ、すっごい強いチームに入る予定だったの。もう全国で1位とか2位を争える最強のチームに入る予定だったのにね?母さんが"一番強い"じゃなくて家から"一番近い"クラブに俺を連れてっちゃったわけ」
「……ははっ」
「でね?俺そのとき────」



