不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。








律くんのそんな甘い言葉に一瞬傾きかけたけれど、呑まれてはダメだと頭を振って猛ダッシュで自分の部屋に戻った。



おしゃべり好きなお母さんのおかげで、そのあとなんとか私もご挨拶まで行えたけれど、これからは部屋着ももう少し可愛いモノを選ぼうと静かに誓ったばかり。



律くんのお父様は律くんよりも少し背が高く、スーツが似合うお人だった。


「いつも律がお世話になっております」と言って車を降りてきたお父様に、お母さんはお昼ご飯を誘ったのだけれど、これから仕事が入っているとのことでそれは次回になった。







「じゃあ律くん、あとで伊都と一緒にお店の方から回って来てね!おばさん腕振るっちゃうから!」


「すみません、ありがとうございます」


「いいのよー。じゃあ、もうちょっと伊都と2人で待っていてね」