しゃがみ込んだ私と同じように腰を落として、ゆっくりと背中を擦りながらそう言った律くんの顔は、真剣だった。
どんなことでも応援していきたいと思っているけれど、今回ばかりはどう自分を偽ろうとしても『がんばってください』と声をかけることができない。
引き留めてしまうことが怖くて、何か言ってしまわないように律くんから目を逸らして黙っていることがやっとだった。
「……あ、いた!」
「伊都ちゃんいきなり消えるから心配したよ……って、どうしたの!?」
「あ、いえ……っ!」
そこへ、息を切らしながら駆けつけて来てくれた加奈子ちゃんと由香ちゃんは、伏せっている私を見て心配そうに様子を伺う。
心配をかけるわけにはいかない、と力の入らない身体をどうにか起こそうと踏ん張ってみるものの、すっかり腑抜けた足は言うことを聞いてはくれずに地面から起き上がることすら困難になる。



