「でも伊都ちゃんは絶対白浜くんと付き合うんだって思ってたなぁ、あたし」
「あたしも思ってた。中学のころから2人お似合いだったもんね」
「え、え!?悠太くん?」
「うんうん!だってあのころ、どんなにサッカー部のイケメンキャプテン!って騒がれていてもさ?他校のめっちゃ美人な先輩から告白されてもさ?何故か絶対に首を縦に振らなかった白浜くんが、伊都ちゃんだけには態度が違ったもん!」
「分かるー!2人の世界があったよね!……そう言えば今日は一緒じゃないの?白浜くんと」
「あ、悠太くんこの時期はいつもお父さんの方の実家に家族みんなで帰っているので居ないんです」
悠太くんにも“あのとき”の返事ができないまま、今日までバタバタと来てしまっている。
サッカーの大会が終わるまでは言わないでほしい、と言われていたとはいえ、いつまでもこの中途半端なままではいられない。
「……」
どんな言い方をすれば、悠太くんを傷付けないで済むのかってずっと考えていた。
どんなふうに言えば気まずくならないかな、とも考えた。
何をしたって悠太くんを失いたくない。
今の私の、最大のわがままだ。



