あれよあれよと話が飛び交って流れていってしまうものだから、どの質問にも答えることができないまま、詰め寄られる圧力だけが増していく。
律くんの人気ぶりを軽視しすぎていた!
この騒ぎを抑えなくちゃ、と抱き寄せられたままの腕から逃れるためにイソイソと身体をくねらせてみるけれど、律くんは一向に離してはくれない。
それどころか余計に力を加えてくるものだから、思わず振り返って彼を見上げた。
「律くん!?」
「やっとこっち、見てくれたね」
「え?」
「俺ね、今内心めちゃくちゃ焦ってるからこの場で聞くんだけど、伊都ちゃんさっきのあの人のところに行こうとしたわけじゃ……ないよね?」
「あの人って、多田くんですか?ち、違います!私はきちんと……っ」
そこまで告げて、クッと言葉を飲み込んだ。
私、今律くんにサラッと何を口走ってしまいそうになったんだろう!



