不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。











「まぁ、返事はまだいらないから」


「え?で、でも」


「伊都も今迷ってんだろ?色々と」


「……っ」


「ただ選択肢の1つとして入れてもらいたかっただけだから」


「悠太くん、」


「伊都が考えて出した、その答えを俺は待ってる」






悠太くんは「ふっ」と笑いながら、寒いから帰るぞと言って再び歩き始めた。





――告白、されたんだ私。


返事はまだいらないと彼は言ったけれど、私の一番の友達であり、大切な幼なじみ。

このことをなかったことには到底出来ないし、蔑ろにしていいはずもない。






「……分かった。ちゃんと考えてっ、答え出すね」



言葉では言い表せられない何かが一気に襲いかかってくる。


不安や焦り、ちょっとした混乱も交ざりに交ざる中、そこに少しだけドキッとした高揚感が走ったことも……また事実。