どうしてだろう。
悠太くんの姿を見て、声を聞くと、今度こそ本当に泣いてしまいそうになる。
わざわざ学校まで来てくれたのだし、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないからと無理やり平然を装って強引に笑顔を張り付けた。
「伊都、お前さ」
「ん?」
「あのバスケくんのことが好き?」
「え?えぇ!?」
「ここ最近ずっと悩んでたのは、そのことなんじゃないの?」
「ち、違うよ!そんなこと……、」
「ハハッ、相変わらず嘘がヘタだな」
「な、なんで?なんでそう思うの?」
「――俺お前のこと好きだから」
「……え?」
「だからすぐ分かる」
ピタリ、と歩いていた足が止まる。
それを見た悠太くんも、同じように数歩先を進んだあと立ち止まって、そして私の方へ振り返った。
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
今までずっと、どんな友達よりも長い時間を一緒に過ごしてきた彼が、私のことをそんな風に見てくれていたなんて全く知らなかったから。



