不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。










カラッと乾いた空は、きれいなオレンジ色に輝いていた。


冬のせいで顏を覗かせる時間が少なくなってしまった太陽は、最後の力を振り絞って、ありったけの魅力で私に夕焼け空を見せてくれる。





大丈夫だ、私。

だってきれいなモノが、こんな風にちゃんと綺麗だって思えているから。



この大量にあるビブスを洗って、干して、それからあとのことは夕夏さんに聞いて。


家に帰ったら真実ちゃんに電話をして試合当日のスケジュールをもう一度確認しながらお母さんのお店も手伝って、家の掃除も始めなきゃ。






「……大丈夫」


「何が?」


「……え?」


「何が、大丈夫なの?伊都ちゃん」