「そろそろ教室いくか」



「はい」




「あ、お前らは2年3組な」



一緒のクラスかよ



「「はーい!」」



だめだ、元気な私でいなきゃ





「ついたぞー」




ざわざわガヤガヤ




え、うるさくない?だいじょーぶかな




先生が、ドアを開けるとシーンと静かになった



この人どんだけ怖いんだよ




「えっと今日は転校生を紹介する」




「ええええ!女ですか!おとこですか!」




「女だ、しかもかわいいぞ」




「ええーイケメンが良かった」




「いーやかわいいとかうれしすぎいい」




え?うるさくね、まじかあこんなとこでやっていけるかな




「入れー」



私たちが入ると男子は大盛り上がり





「美女来たァー」



「しかもふたり??!最高すぎかよ」




女子はこそこそはなしてる




「え、かわいくね?うちら負けたって」




全部聞こえてるんだけどなあ



「自己紹介できるか?」



あそっか忘れてた



「姉の織本 葉瑠です!」




「妹の織本 瑠梨です!!!」





「「おねがいします!!!」」





「はるちゃんとるりちゃん!!?名前まで可愛すぎかよ!!」




あーだめだ頭痛くなりそう




「だまれー、葉瑠の席はそっちの窓側な、で瑠梨の席は廊下側の1番前な」




やった、窓側の1番後ろ空が見えるからうれしい



席につくと前の席のやつが話しかけてきた



「俺、萩原 陸っていうんだ!!よろしくな!」




「うん!よろしく」



かわいい系男子だ



やばい抱きつきたい




私はかわいい系男子が大好物



あ、変態とかおもわないでね




だってだってさ!!俺様系男子とかありえなくない?かわいい系の方が癒されるし!




「えーと葉瑠って呼んでもいい?」



「もちろん!萩原くんよろしく」



「えー俺もりくって呼んで??」




か、かわいい!!やめて、上目遣いでみないで




「んんん、わかったよ陸」



危ない、悶えているのがばれるとこだった




そーいえば瑠梨はどーしてるんだろ




「みんなよろしくね!!」




「瑠梨ちゃーん彼氏いるのー?」




うわ顔の整ってるチャラ男に絡まれてる





「いないよ!!」