「殿下にはご迷惑をおかけします」

 スカートの両端を持って頭を下げるセリーナ。

「迷惑なんかではない。それではセリーナあとで。あと君、名前なんだっけ?」

 ジュリアナはポカンとした顔でジェフェリーを見た。



「……ジュリアナさんですよ、殿下」


「あぁ、そうだった忘れていた。失敬。君もあとで話を聞かせてくれ」


「……はいジェフェリー様」