「謝ってください!」


 静まり返る教室に運悪くジェフェリーがセリーナに会いに来てしまった。平民の生徒が愛しいセリーナに大声で食ってかかる場面を見てフリーズしている。



 ジェフェリーに気づいた生徒たちは頭を下げた。頭を下げなくていいと言うジェスチャーを無表情でするジェフェリー。



「わぁぁん。ジェフェリー様ぁ……」


 ジュリアナがジェフェリーに駆け寄った。何が何だかわからないジェフェリーがセリーナを見た。


「殿下、これは、」

 セリーナが声を掛けている途中にジュリアナがジェフェリーに言った。

「セリーナ様が私を貶めてくるんです。私がジェフェリー様と仲良くさせていただいているのが気に食わないんですわ」
 

 ざわざわと騒がしくなる教室内……