「今度のバザーの出し物だって、まさかご自身が携わるだなんて、あのクッキーを頂けて感激してしまった」


「型抜きをしただけと言われていたけれど、中々出来る事じゃないよ。優しい方だ」

 セリーナを語るその目は信者のように感じた。


 セリーナのクッキーをあの二人が! 私だって手作りを貰った事がないのに!! あの白い美しい手で型を抜いたクッキーだと? そんじょそこらのクッキーではない! セリーナが型を抜いた貴重なクッキー……心の底から羨ましい。



「ジェフェリー様ぁ。先日はお茶に誘っていただいてありがとうございました! とっても嬉しかったです」