「……ゴクリ」


 唾を飲み込んだ。何? その間は! 早く言いなさいよ!






「まずはそのくせの悪く薄汚い足は要らないだろう。切り取って使えなくしてやろう。それから何をしたか反省するまで毎日の鞭打ち、罪人が入れられる牢に収監ってところかな。私も優しくなったものだ」



「何が優しくよ! それに薄汚いですって! レディに向かって失礼な」

 ばっかじゃないの! 小さい声でつぶやいた。


「何か言ったかね? バカとか聞こえたような……? これは笑ってしまうね。ここは王立学園で私が君の処罰を決められる。王族をここまでバカにするとは、呆れてモノが言えないね……私達も舐められたものだな」

 学園長が見るからに上等な椅子から腰を上げ、立ち上がった。