「可哀想かどうかは君が決める事ではないよ。君は自分が何をしでかしたかちゃんと悔い改める事だ! 学園内で起きた事は私に決定権がある。ランディ侯爵令嬢を故意に傷つけたことは許されるべき行為ではない」


「はぁ? 私がわざとやったとでも?」


「そうだよ。君はわざと足を引っ掛け、ランディ侯爵令嬢に怪我を負わせた」


「証拠でもあるんですか? 決めつけて!」


「みんなが見てないとでも思ったのかい? 多くの生徒が君が故意に足を出したと証言している」


「私を貶めるつもりなんだわ!」


「学園内で起こった事で良かったね。もしこれが学園外での事だったら……」




「……ゴクリ」


 唾を飲み込んだ。何? その間は! 早く言いなさいよ!