二人の甘い? 時間を過ごせた事によりジェフェリーはとても機嫌が良かった。


「殿下、良かったですね」


「まぁな。こんな事ならとっとと告白しておけば良かった……反省しているよ」


「殿下も成長されましたね! これから仲を深めていけば間に合いますよ。ところでセリーナ嬢のドレスが週明けに届くとの事ですよ」

「本当か! デビューまであと一ヶ月とちょっとか……!」

「それまでにはセリーナ嬢にちゃんと認められると良いですね」

「頑張るよ!」

「ところで街の噂ですが、また大きな話題となっています。噂の元はフロス商会」

「フロス商会といえば、あの娘の実家か?」

「はい。どうやら殿下とジュリアナさんは懇意にしていてセリーナ様と婚約解消をすると。その後はジュリアナさんを妃に、」

「はぁ?! そんなわけなかろう!」

「えぇ。私たちはとんでもない噂だと思っていますよ。殿下が誰をお好きか知っていますからね」


「聞くに耐えられない!!!」


「これ、どうぞ」


 平民たちが読むゴシップ誌を渡す側近の一人


【ジェフリー殿下、平民の娘と婚約へ!】
【ランディ侯爵令嬢と婚約破棄へ!】
【王族と平民の許されぬ恋の行方は?】



「全くの事実無根! このゴシップ誌を訴えろ!」


「父に相談したところ、徹底的に潰すとのことでしたので、既に解決してますでしょうね」


「フロス商会か! 貴族相手に商売をしているからと調子に乗っているのか?」


「それも含めて対応を検討します」


「頼む。何か嫌な感じがするな」