「セリーナから返事が来た! なになに? 世話役を頑張ってくださいだと? 優しいなぁ。セリーナは! 字も美しい。心が美しいのがよく分かるような繊細な文字だ。万年筆は私と色違いのお揃いなんだよ。喜んでくれたようだ! この日の為に用意しておいて良かった」

 はしゃぐジェフリーに側近が一言。


「なんで手紙にしたんですか? 声をかければよろしいのに」


「掛けられないから手紙なんだよ! 手紙だって毎日書きたいと思っていて、抑えているんだ! プレゼントだって可能なら毎日したい! 抑えているんだ!」


「本日のセリーナ嬢は?」


「超絶可愛かった! あの透き通るような肌、ピンクがかった頬、小さくて薄い唇、何をとっても絵になる!」


「そうじゃなくて……交流を持ってください。お茶に誘うのです!」


「……分かった。勇気を出すよ」